今日の聖人(8月28日)
聖アウグスティヌス司教教会博士
354年-430年
アウグスチヌスは、北アフリカのダガステで、ローマ官吏の父と敬虔なカトリック信者である母モニカの間に生まれた。アウグスチヌスは成績が優秀で、カルタゴの大学に留学し、真理探求に情熱を燃やした。しかし、マニ教に傾倒し、ある女性との間に子どもをもうけ、父となったのだが、結婚は許されず、彼の内面に葛藤を生んだ。そして383年にイタリアに行き、ミラノの司教アンブロジオと出会い、キリスト教の洗礼を受けた。彼の回心には、母モニカの祈りと支えがあったといわれる。母の死後、彼は修道生活をしようと故郷に帰り、祈りと研究の生活を始めた。391年に司祭に、396年にはヒッポの司教になり、以来、説教や著作活動でキリスト教の真理を広め、異端と戦った。彼のキリスト教への魂の遍歴を記した『告白録』と『神の国』は、不朽の名著として知られ現在も読まれている。
アウグスチヌスは、その後のキリスト教思想に偉大な影響を与えた、西洋古代最大の教父である。
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